師走をむかえ、年末の大掃除に取り掛かる方も多いことと思います。
大掃除中にケガをして救急搬送される人が、12月に特に多くなっており、なかでも60代・70代の方の事故が多いため、注意が必要です。そこで、事故防止のポイントをまとめましたので、ご参考にしてみてください。
①しっかりとした足場を確保する
高い所を掃除する際は、安定した足場を選びましょう。また、降りる際はバランスを崩したり、足を踏み外さないよう十分注意しましょう。
②水で濡れた場所では転倒に注意
滑りやすい場所で掃除をする際には転倒に注意し、足場が濡れている場合は事前に拭き取りましょう。
③年齢や個々の体力を意識する
年代別の救急搬送人員では60代・70代が多く、全体の4割以上を占めています。
年齢を重ねると、自分が思っている以上に体が動かない場合もあるようです。
自分の体力を考慮し、無理な作業は控えましょう。
④機器を掃除、お手入れをする時は手袋着用
機器類を掃除、メンテナンスする際には怪我を防止するために手袋を着用しましょう。
⑤まぜるな危険!洗剤を混ぜて使わない
洗剤の混合使用による有毒ガス事故も発生しています。洗剤を使用する際は、以下の点に注意しましょう。
(1)種類の違う洗剤を一緒に使用しない。
塩素系洗剤と酸性洗剤を一緒に使用すると有毒なガスが発生することがあります。
塩素系洗剤は「サンポール」などトイレの洗剤に多くあります。酸性タイプの洗剤は「カビキラー」「キッチンハイター」などのカビ取り剤や「パイプフィニッシュ」などのパイプ洗浄剤が該当します。
(2)洗剤を別の容器に移し替えない。
アルミ缶など金属製の容器は、洗剤と容器が化学反応を起こし容器が破裂したり、溶けることがあります。
(3)使う前に容器に書かれている注意事項を確認する。
洗剤の容器に書かれている、注意事項などを必ず確認しましょう。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。